MOWはアイスクリームとしては安い値段で販売されているので、「MOWはなぜ安いんだろう?」と思われているはずです。
果たして、MOWはなぜ安いのでしょうか?
MOWはなぜ安いの?
MOWがなぜ安いのかには、乳固形分、乳脂肪分の量が少ないという理由が考えられます。
まずMOWはアイス系商品の規格としては、アイスクリームに分類されている商品です。
そして同じアイスクリーム系の商品として販売されている、ハーゲンダッツやレディーボーデンと、バニラで値段を比較するとこのようになります。(2024年12月下旬頃の情報)
MOW バニラ 170円(税込184円)
ハーゲンダッツ バニラ ミニカップ 325円(税込351円)
レディーボーデン バニラ ミニカップ 120ml 178円(税込192.24円)(イオン)
そしてMOWとハーゲンダッツ、レディーボーデンの乳固形分や乳脂肪分は、このようになっています。
無脂乳固形分:9.0%
乳脂肪分:8.0%
卵脂肪分:0.7%
無脂乳固形分:10.0%
乳脂肪分:15.0%
卵脂肪分:0.8%
無脂乳固形分:9.0%
乳脂肪分:14.0%
アイスクリームは、乳固形分15%以上、うち乳脂肪分8%以上が含まれているアイス系の商品に対して、規格として使用されています。
そしてアイスに含まれている、乳固形分や乳脂肪分が多くなれば、それだけ濃厚な味わいや風味のよさ、栄養等が優れている事になるのです。
なので乳固形分や乳脂肪分が多い、ハーゲンダッツやレディーボーデン等のアイスクリームは、値段が高めに設定されています。
その一方で、MOWは含まれている乳脂肪分が8.0%なので、ハーゲンダッツやレディーボーデンと比較したら少ないです。
そのためMOWは、ハーゲンダッツやレディーボーデンと比べて、安い値段で提供できているという事になります。
ちなみに、アイス系商品の種類については、過去にこちらの記事でもまとめています。
アイス系の商品の概要を見るとアイスミルクやラクトアイス、アイスクリームや氷菓といった種類の表記が書かれているこ…
MOWの値段が安い理由は他にも?
その他にもMOWの値段がハーゲンダッツ等と比較して安い理由には、使用されている原材料の違いが挙げられると思います。
MOWとハーゲンダッツ、レディーボーデンのバニラで使用されている原材料は、このようになっています。(2024年12月下旬頃の情報)
原材料名:乳製品(国内製造、ニュージーランド製造)、水あめ、砂糖、加糖卵黄(卵黄、砂糖)、カラメルシロップ(砂糖、水あめ)/香料、(一部に卵・乳成分を含む)
原材料:クリーム(生乳(北海道))、脱脂濃縮乳、砂糖、卵黄/バニラ香料、(一部に乳成分・卵を含む)
原材料:乳製品、砂糖、水あめ/乳化剤、安定剤(増粘多糖類)、香料、着色料(野菜色素、カロチン、アナトー)
比較して見るとMOWのバニラの方が、ハーゲンダッツやレディーボーデンよりも使用されている原材料が多い印象です。
そしてハーゲンダッツは、ミルクや卵黄、砂糖と使用されている原材料はシンプルなので、その分コストも高めになっているのかもしれません。
また、MOWに使用されている牛乳には、ニュージーランド製造の牛乳も使用されていました。
ニュージーランド製造の牛乳は、国内製造の牛乳よりも安い値段で販売されている事が多いので、その分コストが抑えられている可能性もあります。
MOWは値上げしてる?
MOWは販売開始された2003年から、2024年までの間に値上げが起こっています。
「こちらのサイト」によれば、MOWは2003年3月に発売された当初は税抜100円で販売されていました。
しかしその後何度か値上げが起こり、2024年9月以降は税抜170円で販売されています。
MOWを販売している森永では、「家庭用アイス・家庭用チーズ、一部商品価格改定のお知らせ」で、このような理由があると書かれていました。
原材料や包装資材の価格及びエネルギーコストの上昇
人件費や物流費の高騰
そのため全体的にコストが上がってることで、MOWも値上げせざる負えない状況になっているのでした。
MOWはなぜ安いまとめ
MOWはなぜ安いのかについては、ハーゲンダッツ等と比較して乳固形分や乳脂肪分が少ない等の理由があるからです。
しかし、近年の物価の上昇によってMOWも販売当初と比較したら、値上げしているという状況でもありました。